novelists

Mishima Yukio / 三島由紀夫

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1925.01.14 - 1970.11.25 (aged 45)

Osamu's Summary

  • ・戦後の大義(生きる目的)のない時代に「いかにして大義を見いだすか」を常に模索していた。
  • ・「認識」に着目し、独特の視点から「観念的」な美を描いた。
  • ・代表作「金閣寺」は「近代日本文学を代表する傑作の一つ」と言われる程の評価を得た。もとい、日本のみならず世界的にも人気がある。
  • ・1963年ノーベル文学賞、最終候補5人のうちの1人。 スウェーデン・アカデミーの公約通り、50年後の2014年1月に判明。それまでは「最初の候補にすら入っていない」などと酷評する批評家もいたが、実際にはそれは誤りであった。

Profile

Nationality 大日本帝国 (日本)
Born 新宿区四谷
Notable Works 1956年『金閣寺』
1959年『鏡子の家』
1970年『天人五衰』
Awards ▲1963年ノーベル文学賞最終候補
1964年フォルメントール国際文学賞第2位
1967年フォルメントール国際文学賞第2位

Quotation

俺は君に知らせたかったんだ。この世界を変貌させるのは認識だと。いいかね、他のものは何一つ世界を変えないのだ。認識だけが世界を不変のまま、そのままの状態で、変貌させるんだ。 認識の目から見れば、世界は永久に不変であり、そうして永久に変貌するんだ。それが何の役に立つのかと君は言うだろう。だがこの生を耐えるために、人間は認識の武器を持ったのだと云おう。 動物にはそんなものは要らない。動物には生を耐えるという意識なんかないからな。 認識は生の耐えがたさがそのまま武器になったものだが、それで以って耐えがたさは少しも軽減されない。それだけだ」

「生を耐えるのに別の方法があると思わないか」

「ないね。あとは狂気か死だよ」