*texts

    *2015/09/07(Mon)

    【ラドブロークスのノーベル文学賞2015オッズ】

    今年も出ましたね。
    https://sports.ladbrokes.com/…/2015-nobel-prize-…/220019571/
      
      
    なーんて盛り上がってるのは日本中で恐らく私くらいでしょうが、年に一度の世界最大クラスの文学賞の発表、しかも選考はあらゆる文学賞の中で一番まとも。文学好きならこのタイミングで盛り上がらないでどうするの?まあ、自称「文学好き」の人はたくさんいますからねえ。おほほ。
      
      
    さて、気になる今年のオッズの顔ぶれ。毎年のおなじみの面子の中に見慣れない名前もちらほら。
      
      
    まず注目は、遂に予想初登場1位のアレクシェーヴィチ。受賞するにはちょっと政治性が強すぎる気がしますが、ここからどう順位が変動するのか気になるところ。
      
      
    2位は相変わらず客寄せパンダ的に扱われてしまっている村上春樹さん。もちろん彼の受賞はあり得ません。その理由は、去年の今頃私が投稿した文章でご確認ください。
    http://onoosamu.com/texts/20141009/
      
      
    そして、昨年急激なオッズ高騰で話題になったNgugi Wa Thiong'oが、今年は3位で初登場。33/1から7/2へ一挙に上がったときは誰もが「この勢いで一気に受賞か?!」と固唾を飲み込んだものです。
      
      
    また、文芸批評家Harold Bloomから、現代を代表する米国人文学者に挙げられる、Cormac McCarthy、Don DeLillo、Philip Roth、Thomas Pynchon、の4人の中から、今年はPhilip Rothが4位に。他の3人も下位についていますね。
      
      
    そんな中、侮れないのが毎年平均的に高オッズをマークするJon Fosse。今年は8位からスタート。ここからどう動くか。
      
      
    っって、全然文学の話に見えねえ。。。
    競馬の予想ってこんな感じかな?
    やったことないけど。
      
      
    真面目に予想すると、個人的には今年初登場(だよね?たぶん)のMarilynne Robinsonが気になります。Balzacに影響を受け、地味な存在感ながら、Doris Lessingはじめ過去の受賞者にも評価されているところ、その評価のポイントが「詩的な散文」という点がいかにも。当たったら誉めてね。現時点でオッズ25/1の12位。要注目だよん。
      
      
    しかし、これはあくまで現時点での順位であって、通年通り、10月第2木曜の受賞者発表の直前までオッズは変動を続けます。今年も激動が続くことでしょう。ただの予想ランキングと言ってしまえばそれまでですが、毎年チェックしていると、その経過を追うだけでも中々楽しいのですよ^^